QUANTICO |
VIRGINIA |
(QAN) |
クアンティコは海兵隊基地(教育本部)の町で、連邦捜査局(FBI)の教育センターも基地内にある物々しい地区です。 この町は海兵隊基地に囲まれているので、町に入るには基地の敷地を通らなければ行けません。 そこで町の入口には検問所があり、銃を構えた海兵隊に守られています。 しかし訪問時にはそんなことは知らなかったので、最初にその光景を見た時は怯みました。 「道を間違えたか」と思ったほどですが、検問前でいきなり引き返すのはもっと怪しいので、そのまま進み恐る恐る「アムトラックの駅に行きたいのですが」と正直に目的を告げると、何のとがめもなく通してくれました。 駅へ行くのに基地の検問を通るとは思いもしませんでした。 検問を抜け緊張が解けたので、ゆっくりと車を走らせます。 時は5月、新緑真っ盛りです。 基地の敷地は緑が多く残っていて、その中を走る道路は緑のトンネルです。 基地内とは知りつつも、思わず車を止めて撮影をしてしまいました。 その道路がポトマック川へ突き当たるとのクアンティコの町に着きます。 クアンティコは人口約500人の小さな町ですが、基地関係者が多いからか、その人口よりも規模の大きい町に感じました。 アムトラックのクアンティコ駅はダウンタウンにあり、1953年建造の旧リッチモンド・フレデリックスバーグ&ポトマック鉄道(Richmond, Fredericksburg, & Potomac Railroad - RF&P)のレンガ造りの駅舎があります。 長方形で平屋のシンプルなデザインの駅舎は閉鎖中で、扉の一部はベニヤ板で塞がれ、内部も荒れていました。 荒れた駅舎ですが、治安の悪さは感じません。 さすが海兵隊基地に囲まれているだけあります。 私が訪れた2003年5月の時点ではこのように荒れ果てた駅舎でしたが、非公式の情報ですが駅舎は現在改修されているという記事を見たことがあります。 もしかすると今はきれいな駅舎になっているかも知れません。 アムトラックの列車はリージョナル号の全便とキャロライニアン号が停まりますが、駅は閉鎖されているので無人です。 この駅にはアムトラックのほかにコミュータートレインのバージニア・レールウェイ・エクスプレス(VRE)も乗り入れています。 このVREはワシントンDCまでの通勤を目的に運行されています。 この駅名は「Quantico」と「Q」の字から始まっていますが、アムトラックで「Q」から始まる駅は2駅しかなく、ここクアンティコ(Quantico)のほかにはイリノイ州のクインシー(Quincy)があるだけです。 JRでいうと、「れ」から始まる「礼受」・「礼文」的存在ですね。 |
駅情報: |
所在地 |
550
Railroad Avenue |
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経緯度 |
北緯38.52度 西経77.29度 |
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標高 |
12m / 40ft |
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人口 |
480人 (2010年統計) |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
レンガ造り駅舎、1953年建造 |
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乗降客数 |
31311人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 |
経路 |
[ New York, NY - Richmond, VA - Raleigh, NC - Charlotte, NC ] |
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[ Boston, MA - New York, NY - Newport News, VA / Norfolk, VA ] |
都市鉄道情報: |
名称 | 種別 |
VRE (Virginia Railway Express) |
コミュータートレイン |
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駅舎正面(南側) |
駅舎正面(北側) |
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駅舎ホーム側 |
駅名標 |
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ニューポートニューズ方面(南方向)をのぞむ |
ボストン方面(北方向)をのぞむ |
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駅のすぐ近くにあるダウンタウン |
海兵隊基地の敷地を通る道路は新緑のトンネル |
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