Amtrak - Milwaukee, WI

州内最大の人口をもつミルウォーキーは、五大湖のひとつであるミシガン湖の湖畔にある米国有数のビール都市です。　これは19世紀後半にドイツ移民によって伝えられたビール醸造の技術がこの地に根付いたもので、有名なものでは「ミラービール」があります。　駅はダウンタウンの南側に位置していて中心部からそんなに離れてはいないのですが、周りの環境（特に駅の南側）は港湾都市らしい工場地帯になっています。　駅舎は近代的なものを使用していて、ここへ来る前は大きな古い駅舎でもあるかもしれないと期待していたので、その駅舎を見た時は少々がっかりしました。　しかし州内最大都市の有人駅ということもあり、駅舎内には一通りの施設はそろっていて、確認はしていませんがレストランもあるようです。　駅舎からプラットホームへはチケットを持たない人は入場出来ないシステムになっています。　仕方がないので私は駅舎の端にあったフェンス越しにホームの写真を撮りましたが、警官か警備員に見つかったら不審尋問を受けていたかもしれません。　別に立ち入り禁止区域に入ったわけではないのですが、はたから見ると｢変な東洋人が駅の周辺をうろうろしている、爆弾でも仕掛けているのではないか｣といった感じの、とても怪しい行動に映るはずです。　ですから駅の写真を撮る時は｢どうか見つかりませんように｣といつもびくびくしています。　何しろ警官だけでなく警備員も拳銃を所持しているので、下手をして撃たれたらいやですからね。　その必死の思いで観察したプラットホームですが、ドームのような大きな屋根がホーム全体を覆っていて薄暗く感じました。　全部使っているのかは分かりませんが4番線か5番線くらいはありました。　線路は東西に敷設されていますが、この駅を東に出るとすぐ、シカゴへ向かうために南の進路を取ります。　ここミルウォーキーからシカゴまではエンパイア・ビルダー号のほか、短距離列車のハイワサ号が1日7往復（日曜日は6往復）運転されていて、旅客需要の多い区間となっています。　両都市間の距離は約140キロで、このくらいの距離だと飛行機よりも列車の方が利便性で勝るのでしょう。

再訪：
2005年9月に再訪しました。　レストランがあると前述しましたが、「The Depot Restaurant」という駅の中のレストランは閉鎖されていました。　この駅は間もなく改築されるということで、もう一度記憶に留めておこうと立ち寄りました。　この改築は今ある駅舎の正面にガラス張りの建物を増築して、新しい待合所を設けるというものです。　工事完成は2007年4月を予定しています。　駅周辺もグレードアップのための工事を行うそうです。

～祝～改築工事完了：
2007年11月 26日に改築工事が完了しました。　ガラス張りの外装になったので、オリジナルの建物の雰囲気が一変しました。　レストランも新生し営業を再開したのでしょうか。　Neal Pritchettさんより改修後の駅舎の写真を頂きましたので、下に紹介しています。

所在地	433 West St. Paul Avenue Milwaukee, WI 53203
経緯度	北緯43.03度　西経87.92度
標高	179ｍ
人口	594833人（2010年統計）
駅員	有人駅
営業時間	5:30 - 21:00　月-金 7:00 - 21:00　土日
駅舎	近代駅舎、1965年建造
乗降客数	617800人（2011年度）

2001年8月訪問


ミルウォーキー駅正面 2001年8月27日		駅舎内部 2001年8月27日


プラットホーム（西方向をのぞむ） 2001年8月27日		ダウンタウン行きバス（駅前） 2001年8月27日

2005年9月訪問


駅舎正面 2005年9月30日		駅舎正面 2005年9月30日


車寄せと正面玄関 2005年9月30日		右のスチール製待合所は市バス用 2005年9月30日


待合所 2005年9月30日		駅舎内のレストラン、現在は閉鎖中 2005年9月30日


列車から降りた乗客 2005年9月30日		放送用の機器は骨董品（電話機も） 2005年9月30日


プラットホーム（西方向をのぞむ） 2005年9月30日		プラットホーム（東方向をのぞむ） 2005年9月30日


駅舎は1965年8月2日に完成 2005年9月30日		駅前通り（東方向をのぞむ） 2005年9月30日