DENVER |
COLORADO |
(DEN) |
YouTube: アメリカの人丸前、コロラド州デンバーユニオン駅 コロラド州の州都、デンバーです。 標高が1マイル(1609メートル)あるので、「Mile High City」 と呼ばれています。 町は開けた台地にあるので、標高が高いことを意識させません。 しかし、この標高の高さは意外な所に影響を及ぼします。 デンバーにはメジャーリーグ・ベースボール(MLB)のコロラド・ロッキーズの球場(Coors Field)があります。 高所による空気抵抗の低下で同じ力で飛んだ球は、この球場では標高0メートルの球場(例: サンフランシスコ・ジャイアンツのAT&Tパーク)に比べて、9%も遠くに飛んでしまいます。 サンフランシスコで打った球は外野フライでアウトでも、デンバーではホームランになってしまうという訳です。 こんな打者有利の球場ですが、1996年に日本人選手の野茂英雄投手がノーヒット・ノーラン達成しています。 この偉業には頭が下がります。 このコロラド・ロッキーズのクアーズ・フィールドはデンバー・ダウンタウンにあり、アムトラックのデンバー駅からもすぐ近くです。 そのほかデンバー・ダウンタウンには州議事堂や合衆国造幣局があり、どちらもツアーを提供していて内部を見学することが出来ます。 デンバー駅から州議事堂近くまでは 「16th Street Free Mall Ride」 という無料シャトルバスが早朝から深夜まで運行されていて便利です。 この無料シャトルバスを Stout Street か California Street で降りると、ライトレールのDラインに乗り継ぐことが出来ます。 デンバーのライトレールはしばらくはこのDラインだけでしたが、2002年にアムトラックの駅(ユニオンステーション)に乗り入れるCラインが開業し、近代的な電車が歴史的なユニオン・ステーションを鉄道駅として活気付けています。 アムトラックのデンバー駅 (デンバーユニオンステーション)は1915年建造の石造りの古い駅舎を使用しています。 これぞ鉄道駅といった風格のある立派な建物で、1日1往復しか列車がない現在でも駅としての貫禄を失っておらず、このような駅のあるデンバー市が羨ましいです。 オリジナルの駅舎は1881年に建てられましたが、火災や改修などで大きく形を変えてゆき、1915年に今の状態になったということです。 この駅が最も賑わったのは1920~30年代で、この時は1日に80本の列車が乗り入れていたそうです。 また、1958年まではこの駅の利用客が空港の利用客を上回っていました。 旅客列車は凋落しましたが、駅舎は町の歴史的建造物として残され、デンバー・ダウンタウンのランドマーク的存在になっています。 この駅はアムトラック係員にいる有人駅なので、駅施設は整っています。 この駅の線路配置は北東-南西の方向に敷かれていますが、南西方向の線路は行き止まりになっているので、列車はスイッチバックをして北東側(シカゴ方面)から進入してくることになります。 デンバーは補給駅なので、列車はここで20~30分停車します。 注記:アムトラックのデンバー駅は2011年2月4日にユニオン・ステーションから仮駅舎へ移転しました。 仮駅舎の所在地は「1800 21st Street」(21st StreetとWewatta Streetの交点)。 アムトラック係員のいる有人駅で、施設も整っています(Free Wi-Fiも完備)。 この移転はユニオン・ステーションにコミュータートレインの施設を建造するための処置で、2014年春の完成まで続く予定です。 デンバー駅移転に関するアムトラック公式の情報(英語)はこちらからどうぞ(仮駅舎の写真も載っています)。 追記: 2018年1月14日に再訪問しました。 デンバーユニオンステーションは大きく変貌しました。 特にプラットホームは新駅と見紛うほどの変わりようで、古き良き時代の駅風景は消え失せました。 特にホーム屋根のデザインは斬新で、船の帆を模したような曲線を生かしたデザインが目を引きます。 ホームにはアムトラックのほか、近郊鉄道も乗り入れていて、アムトラックホームの横に電車が止まる配置になっています。 駅舎内部も大規模な改装がなされましたが、こちらはまだ昔の面影を残しています。 2009年に訪問したときにあった長いすは撤去され、ラウンジのようなソファやテーブルが置かれています。 この駅にはホテルもあるので、そのロビーラウンジも兼ねているのでしょう。 テーブルやソファの脇には充電用の電源(120VとUSB)が付いていて、現代人向けの装備になりました。 駅の地下にはバスターミナルが造られ、ローカルバスのほか、長距離バスも乗り入れます。 そのバスターミナルの北外れまで進むとライトレールの乗り場に出ます。 このようにデンバーユニオンステーションはトランスポーテーションセンター(公共交通のハブ)として生まれ変わりました。 |
駅情報: |
所在地 |
1701 Wynkoop
Street |
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経緯度 |
北緯39.75度 西経105.00度 |
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標高 |
1575m |
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人口 |
600158人 (2010年統計) |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
5:30 - 20:30 毎日 |
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駅舎 |
石造り駅舎、1915年建造 |
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乗降客数 |
115342人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Chicago, IL - Denver, CO - Salt Lake City, UT - Emeryville, CA ] |
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[ Denver, CO - Winter Park Resort, CO] (冬期のみの季節運行) |
都市鉄道情報: |
名称 | 種別 |
Regional Transportation District (RTD) |
ライトレール、近郊鉄道 |
観光保存鉄道情報: |
名称 | 種別 |
The Ski Train |
ディーゼル機関車牽引のスキー列車 (運行資金の確保が出来ず2009年に廃止) |
Platte Valley Trolley |
トロリーカー (4月-11月) |
Tiny Town Railroad |
15インチゲージ蒸気機関車(5月-10月)、デンバーの南西25km |
2018年1月14日訪問 |
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デンバーユニオンステーション |
デンバーユニオンステーション |
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西経105度のラインが駅舎を貫く |
駅舎ホーム側 |
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駅舎入口(ホーム側) |
アムトラックチケットカウンター |
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フードショップ |
ホテルのフロント |
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待合所 |
待合所 |
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独特な形状の屋根(南西方向をのぞむ) |
北東方向をのぞむ |
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カリフォルニアゼファーの乗車待ち |
デンバー空港を結ぶ近郊電車「A Line」 |
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地下はバスターミナル |
バスターミナル |
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2009年6月27日訪問(列車の停車中に観察) |
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デンバーユニオンステーション |
デンバーユニオンステーション |
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Wynkoop Street(駅前) |
18th Street(駅前) |
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待合所 |
待合所 |
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地下道から駅舎へのスロープ |
プラットホームへの地下道 |
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駅舎ホーム側 |
列車内からホームとダウンタウンをのぞむ |
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南西方向をのぞむ (行止まり) |
北東方向をのぞむ |
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2002年5月3日訪問 |
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駅舎正面 |
プラットホームからダウンタウンをのぞむ |
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正面入口から見上げた図 |
待合所 |
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北東方向をのぞむ |
南西方向をのぞむ (行止まり) |
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