Amtrak - Illini/Saluki

イリ二号（Illini）とサルーキ号（Saluki）はイリノイ州のシカゴとカーボンデール間を南北に結ぶ短距離列車で、全区間イリノイ州を走り、州の援助を受けて運行されています。　つい最近までイリニ号のみ一往復の運行でしたが、2006年11月の改正でサルーキ号が増発され、短距離列車2本体制になりました。　全く同じく間を走る列車ですが、違う列車名が付けられているのが特徴です。　このシカゴとカーボンデールの区間には長距離列車のシティー・オブ・ニューオリンズ号（City of New Orleans）も運転されています。　シティー・オブ・ニューオリンズ号は定時運行率が約70%と、長距離列車にしては遅延が少ないので、この区間の早朝・深夜帯の足（イリ二号とサルーキ号の補足）としても利用されています。　イリ二号とサルーキ号の基本編成は、機関車一台を先頭にシングルレベル車両（1階建て車両）が4両続きます。　車両はビジネスクラスとカフェカーがそれぞれ1両と、普通車（ホライゾン客車、またはアムフリート客車）が2～3両連結されていてます。　短距離列車ですが、利用の際には予約が必要です。　ここからは豆知識：　1）イリ二号には他の列車にはない特徴があります。　それは北行き、南行き共に始発駅の発車時間と終点の到着時間が同じなのです。　北行きのカーボンデール発は午後4時05分、南行きのシカゴ発も午後4時05分、北行きのシカゴ着が午後9時35分、南行きのカーボンデール着も午後9時35分になっています。　2）サルーキとはグレーハウンド系の大型犬で、優美な姿から「犬のサラブレッド」とも呼ばれています。　カーボンデールにあるイリノイ・サザン大学（Illinois Southern University）のマスコットがサルーキなので、これがアムトラックの列車名になったものと推測します。　犬種が列車名になったのはアムトラックでは初めてのことだそうです。

Train Consist

Train Gif: Alex Stroshane of Amtrak Prototype & Model

イリノイ州のセントラリア駅に進入するサルーキ号シカゴ行き。　2006年11月に登場した新しい列車です。　機関車1台を先頭に、アムフリートⅠ客車のカフェカー1両、ホライゾン客車のビジネスクラス1両、ホライゾン客車のコーチ2両という編成です。　セントラリアは起点のカーボンデールから100キロしか離れていないので、列車ははぼ定刻に到着しました。　外から見た感じでは車内には乗客が多く見え、乗車率は良さそうです。　イリニ号も基本的には同じ編成を使用しています。

運行区間	Chicago, IL - Carbondale, IL
距離	497 km / 309 miles
運行日	毎日
所要時間	5時間30分
使用車両	シングルレベル（1階建て車両）
編成	ビジネスクラス、コーチ、カフェカー

停車駅	州	時間帯	距離	標高	備考
Chicago	IL	CT	0 mi	182 m	METRAと共用
Homewood	IL	CT	24 mi	200 m	METRAと共用
Kankakee	IL	CT	57 mi	183 m
Gilman	IL	CT	82 mi	200 m
Rantoul	IL	CT	115 mi	231 m
Champaign	IL	CT	129 mi	224 m
Mattoon	IL	CT	173 mi	220 m
Effingham	IL	CT	200 mi	180 m
Centralia	IL	CT	253 mi	152 m	Centralia, WA は同名駅
Du Quoin	IL	CT	289 mi	141 m
Carbondale	IL	CT	309 mi	126 m