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Sounder - Commuter Train


SOUNDER - Commuter Train
コミュータートレイン
シアトル・メトロエリアの都市鉄道


シアトルの道路事情は非常に悪く、渋滞が慢性化しています。 これは西にピュージェット湾、東にワシントン湖と両側を水辺で挟まれ、その細くなった所へ交通が集中するためです。 これまで高速道路の車線拡張などで誤魔化してきましたが、それも限界の状況です。 そこで登場したのがコミュータートレインのサウンダーです。 サウンド・トランジット(Sound Transit)が運営するサウンダー(Sounder)はシアトル都市圏を南北に結んでいるコミュータートレインで、営業距離は73マイル(123キロ)あります。 すべての列車がシアトルへの通勤目的のため、運行体系は 「タコマ~シアトル」(40マイル)、「エベレット~シアトル」(33マイル)と2系統に分離していて、直通の列車はありません。 また、月~金の運行のみで、土日祭は運行しません(イベント時は臨時列車あり)。 路線は既存のものを使用していて、アムトラックとほぼ同じルートを走り、北からエベレットエドモンズシアトルタクウィラではアムトラックと駅を共用していますし、共用はしていませんが、サウンダーのタコマドーム駅からアムトラックのタコマ駅へも徒歩5分のアクセスです。 そのタコマドーム駅ではタコマ・ダウンタウンへのライトレール、タコマリンクと接続しています。 サウンダーは「タコマ~シアトル」の路線が2000年9月18日、「エベレット~シアトル」の路線が2003年12月22日に開業と、まだ歴史の浅い鉄道です。 そのため車両配備などの面で充実しておらず、朝夕の運転のみで運行本数も少なく、フリクエント・サービスには程遠い乗り物です。 しかし、シアトル都市圏で最初の通勤鉄道ということで、これからの活躍を期待したいところです。

サウンダーの車両は機関車がEMD F59PHI、客車は横から見ると8角形のBombardier Bi-Leval Car(2階建車両)を使用しています。 編成は機関車1台に客車が4両が基本で、プッシュ・プル運転のため編成の向きは変えません。 この車両の整備はアムトラックに委託しているので、シアトルの整備場にはアムトラックの客車と共に、サウンダーの車両も並んでいます。 車体色は上部が白、その下に波型の青系の塗装が続きます。 非常に鮮やかな色で、私は気に入っています。 鉄道模型としても Athearn社がNゲージとHOゲージの両方を販売しているので、思わず揃えたくなってしまいます。 

以下にサウンダーに関するページへのリンクを載せておきます。

サウンダーの平日時刻表(英語): http://www.soundtransit.org/riding/fac/sounder/default.asp

サウンダーの路線図(英語): http://www.soundtransit.org/riding/fac/sounder/maps.asp

サウンダーの運賃(英語): http://www.soundtransit.org/riding/fares/sounder.asp


 

Photo 1 Photo 2

プッシュ・プル運転のため、機関車を後ろにつけてシアトル駅に到着したサウンダー。

客車側の先頭車。 客車ですが運転台が付いていて、ここから機関車の動力を制御できます。

Photo 3 Photo 4

客車の出入口。 両開きの自動ドアで、1車両に2ヶ所あります。 車椅子対応です。

鮮やかな青に白の「SOUNDER」の文字。 シンプルですが、青と白のコントラストがきれいです。


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