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Tri-Met MAX - Portland, OR


TRI MET MAX - Light Rail
ライトレール
オレゴン州ポートランドの都市鉄道


ライトレールのマックスは1986年9月に市の中心部のダウンタウンと町の東部にある Gresham までの路線(現在のブルーライン)が最初に開業しました。 その後、1998年9月にはそのブルーラインを西側に延伸し Hillsboro まで開業、2001年9月にはポートランド国際空港までのレッドライン、2004年5月には北部を結ぶイエローラインが開業しています。 また南部を結ぶグリーンラインなどの計画もあり、鉄道での公共交通の整備に精力的に取り組んでいます。

ダウンタウン地区内とウィラメット川を渡った Lloyd Center までは無料で乗車できるフリーゾーンです。 ダウンタウンから Lloyd Center まではかなりの距離があり、それを無料にしているとはサービス精神旺盛です。 ウィラメット川を渡る橋は「Steel Bridge」と呼ばれる1912年に建造された歴史的な鉄橋で、道路との併用橋(名鉄の犬山にあったものと同じ)なのですが、その下の部分にはアムトラックの走る標準軌の線路が敷かれています。 これは線路と道路の2階建ての併用橋ですが、2階部分ではさらに道路と線路で併用しているという面白い鉄橋なのです。 この鉄橋はもうひとつ特徴があり、それは可動橋(昇開橋)になっているということなのですが、船の大きさが小さい時には1階部分(アムトラックの通る部分)だけを上げ、大きな船が航行する場合には上下2段の部分を同時に昇開するということが出来る鉄橋なのです。 このような鉄橋は他に例がなく希少だということです。 

その無骨なウィラメット川の鉄橋を渡ると Lloyd Center でフリーゾーンはおしまいです。 それまではゆっくりとしたスピードで走っていた電車ですが、Lloyd Center を過ぎると専用軌道に入り、80キロほどのスピードで快走します。 フリーゾーンを出るとすぐに係員が切符の確認に来ました。 改札などはなく誰でも簡単に乗れてしまうので、切符を買わずに乗ってしまったりすることも出来ますが、車内で切符を持っていないと罰せられます。 車内では切符の販売はしないので、必ず切符を購入してから列車に乗ってください。 これは日本とは違うシステムなので特に注意が必要です。 そのままブルーラインを東に進むと Gateway駅に着きます。 この駅はレッドラインとの分岐駅となっています。 レッドラインは路線図を見ると北に向かうのですが、実際は一旦南側へ急カーブして今通った路線をくぐってから北へと向かいます。 つまりループ線になっているのです。 その後レッドラインは高速道路の真ん中に造られた専用軌道を北進し、ポートランド国際空港へと向かいます。 この区間だけは乗車した事があったので、簡単に説明をしてみました。 

以下にトライメット・マックスに関するページへのリンクを載せておきます。

マックスの路線図(英語): http://www.trimet.org/schedule/r100map.htm

マックスの時刻表(英語): http://www.trimet.org/schedule/r100.htm



Photo 1 Photo 2

空港行きレッドラインの電車。 電車は線名の色に塗り分けられているわけではない。 ブルーライン、レッドライン、イエローラインのどの電車も同じ塗装です。

木々のトンネルをくぐるヒルズボロ行きブルーラインの電車(ダウンタウンにて)。 通勤時間帯は4両編成、その他は2両編成が基本。 2両で1編成になっている。

Photo 3 Photo 4

車内の様子。 暖系(茶系)の内装で、黄色の手すりが目立ちます。

ダウンタウンを走る旧型の電車。 日曜日に観光用として運行されている。

Steel Bridge (1912年建造)

Photo 01 Phota 02

1912年製Steel Bridgeの全景、巨大な錆色の鉄骨オブジェ、でも現役の鉄橋です

上部を走るMAXのライトレール、上段はライトレールと自動車道路、下段はアムトラックが通る

Photo 03 Phota 04

下部には歩道も併設されています(歩道のすぐ横はアムトラックが走る路線‐ユニオンパシフィック鉄道)

ライトレールと自動車道路との併用軌道、無骨な鉄橋と近代的なライトレールの組合わせは意外に合う


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